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こんばんは、うしぞうです!11月はスティーブンキングの月なんでしょうか?
今回は11月29日公開の『ドクタースリープ』感想&ちょい考察です♪
今作を含む前作からのストーリーや、なぜか『イット』のネタバレとかもあるのでご注意を!(笑)
ダニーさんお久しぶり・・・!!
あらすじ
ダニーは40年前の雪山のホテルの惨劇で、狂った父親に殺されかけたトラウマを抱えている。
大人になった今も人を避けるかのように孤独に暮らす彼の周りで、児童ばかりを狙った不可解な連続殺人事件が起きる。
ある日、彼の前に謎の少女が現れる。その少女は特別な力でその事件を目撃してしまったのだ・・・
ダニーと少女はこの事件の謎を追う中で、あの惨劇が起きた『シャイニング』のホテルに辿り着く。
亡霊たちが巣食い、人を狂わせる呪われたホテルで起きる新たな恐怖。
そしてふたりに待ち受ける想像を絶する結末とは・・・?
シャイニングの続編?
この映画の感想を書く前に少し整理しておきましょう。『シャイニング』という作品は、スティーブンキングの原作と、キューブリック監督の映画では全くの別物だということを・・・!
そしてキングの描く『ホラー』というものを・・・!!
・・・な~んて偉そうにハードルを上げましたが私も原作をちゃんと読んだわけではないので思いっきし私見です。
さて、以前簡単にキング原作映画や『シャイニング』についてまとめを書きましたが、簡単に言ってしまうとキング原作のシャイニングと映画版のシャイニングは話の展開がかけ離れています。
原作のシャイニングは、タイトルにもなっている特殊能力『シャイニング』を主軸とし、呪われたホテルで繰り広げられるSFホラー?ファンタジーホラー?って感じのお話。
対してキューブリック版の映画『シャイニング』は、シャイニングって不思議な能力もあるよ~、でも双子の幽霊が不気味だよ~、お風呂婆ちゃん怖いよ~、パパ発狂したよ~、このホテルなんかヤバいよ~・・・怖いやろ!!!(ドヤァ)って感じ。
ちょっとよく分かんない。
そ、分かんないんです。
よく分かんない=謎=不気味でもあり『よく分かんない』は大衆受けするホラーの1種でもあります。
だって幽霊がなんだか分かってたらあんまし怖くないんじゃない?もし幽霊が脅かして来たらそりゃ怖いけどさ、なんもしない良い幽霊だっているじゃん?多分。
キューブリック監督のシャイニングは、キングの原作を元に、展望ホテルの『恐怖』にステを全振りしたようなもんなんです。
だーからキング自身が気に入らない。映画版を嫌っています。
キングの描くホラーって別に幽霊にこだわっているわけではないんですよね。
個人的には人間の恐れるものの恐怖を存分にやらしい感じで魅せつけてくるのがキングのホラーってイメージなんすよ(笑)
最近話題の『イット』
今作のちょうど1月前くらいから同じくキング原作の『イット』第2章が公開されています。
これも『ピエロ』や『クモ』といった怖いものに焦点を当てて、結局その正体は未知の生命体でした!って感じの話なもんで、本当にキング作品は『怖さの質』が豊富です。
っていうかシャイニングはダニーの子供時代、ドクタースリープはダニーの大人時代ってことで2部構成感も似ている。
でもイットと違うと思ったところは・・・別に映画ドクタースリープはシャイニングの『続編』ではなかったと思う。ということで今作の感想は
おすすめ度: | |
---|---|
ホラー度: | |
こんな感じでしょか。
ストーリーはどうでもいい
いきなり感想記事としてはどうなんだってレベルの見出しですが、今回は『ドクタースリープ』の内容、ストーリー展開はほぼ無視します。
どういうこったと言いますと、ドクタースリープでローズザハットが変な団体様で子供を襲ってキャーキャーしてアブラと脳内異次元バトルアクションを繰り広げるのは・・・
別にどうでもいい!!!
いや、ないがしろにしてるわけじゃなくて私の書きたいポイントとは無関係なんですよね。で『それ』が書きたいポイントでもある(笑)
???
原作と映画が融合している
この映画はキング自身を含む原作のファン、そして映画版しか見ていない映画『シャイニング』のファン、どちらも納得させるような上手い作りになっていたと思います。
映画の冒頭からしばらくは大人になったダニーと、呪いのホテルを匂わせた入りでしたが、中盤は特殊能力『シャイニング』と化け物との異種格闘技戦。X-MENかよ。
ハリポタとかファンタスティックビースト感もありました。
ローズザハットとヴォルデモートが友達でも違和感なし。
かわいい。そしてここまでは原作ファン向けでもあります。
しっかりと『シャイニング』という能力に着眼し、掘り下げた内容だったからです。
で、ぶっちゃけその内容は個人的にはどうでもよろしい(笑)映画版シャイニングからのイメージはガラリと変わったけども能力バトルが悪いとも思わないし。
だから逆に「イットだって~ピエロ怖~い、この原作の人面白~い。シャイニングって知ってる?それも怖いよ~、え~怖~い。コレも続編出るんだって~え~イットも面白かったし見てみよ~」って別に煽ってないですけど『スティーブン・キングにわか勢』がこの映画見ても
「は?全然シャイニングじゃないじゃん」
ってなると思うww私も大概にわかだけんね(*´∀`*)
だから序盤でホテルの存在だけ匂わせられてアガり、中盤のバトル展開でサゲされた映画版ファンをもっかいアゲるための最終版、展望ホテルラッシュだったんだろうな。
それを可能としたのが・・・
フラナガン監督の愛
ドクタースリープの監督を務めるマイク・フラナガン自身が、キングの大ファンであるということ!!
監督のキング愛こそが、原作をリスペクトしつつ、映画版のファンも盛り上がれる今作の熱い展開を生めたのかな~なんて♪
キングが絶賛しているのも『そこ』なんだと思います。ただ映画が面白い!ってだけではなく、水と油のような関係だった原作と映画版を上手く乳化させて混ぜ合わせた点を評価してるんじゃないかな?
だからこの映画はシャイニングの『続編』って感じはあんまりしないんですよね(゜-゜)
まぁその後を描いているから続きではあるんだけど、キングのファンである監督が描いた二次創作感も無きにしも非ず。
リスペクトが過ぎるかもな。
私たちも飢えている?
作中でローズザハットが生気に飢えていたように今作、引いては前作シャイニングにも共通の魅力といえば・・・?
公開前のPVやらCMでもやたらと『謎』という言葉がテーマだった気がします。
続き物にありがちな『全ての謎が今明かされる!』的な。
でも結局風呂場の婆ちゃんとかなんやったんやろな。
あれも悪霊みたいなもんで生気を吸う存在ってのは分かったし、やたらと婆ちゃんの主張が激しいのも分かったけど・・・そう、謎は全て明らかになってはいません。
・
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っていうかそもそも『双子の少女の謎』とか言われたりするけど、謎もクソもなくないですか?
だってあの子っちはシャイニングの時点で、前の管理人パパが発狂して家族を殺した。そんでその双子の霊。ってことなんじゃない?単に。
じゃあなんで発狂したの?って言ったら、ホテルの『呪い』などのスピリチュアル的な話かもしれんし、ホント単純に何かしらのストレスにさらせれた狂っただけかも。
でも『呪い』だとしたら呪いで、だから何?ってなるわけよ。『謎』とは不気味であり、ホラーとは得体の知れない『スリル』を求めるもの・・・かな?
ローズザハットが生気を求めたことが自分の生きるためなのであるなら、私たちが得体の知れない恐怖に期待してドクタースリープを見ること自体が私たちの生きる糧にもなっているので何とも皮肉な落としどころよのぅ・・・な~んてね!(*´∀`*)
やってることは・・・同じ?
映画版シャイニングの独特な世界観、ホラー要素に感化されて、また同じような恐怖やスリルを求めている私たちにとっては立派な結末になったんじゃないかな?
逆に風呂場の婆ちゃんが「これこれこういう経緯で死んじゃって風呂場で化けて出ておっかけてくるんだよ!」「な、なんだってー!?」ってなったら・・・スッキリはするかもしれないけど冷めません?www
冷めます。
謎は謎のままが魅力的ですよ♪
感想まとめ
でも両者が文句ないような仕上がりになっていた点こそが、今作を大きく評価したキング自身の意図な気も。※想像です(笑)
ただキング原作作品ってちょっと独特な世界観もあるもんだから『イット』のピエロの印象や『シャイニング』の呪いのホテルのイメージだけで見ると中々想像と違う結末を迎えたり?
そこからファンになって貰えたら嬉しいけど「なんやコレわけわからんわ」ともなりそうなのがちょっと不安って私はキングのなんなんだ。
・・・ナンバーワンのファンです!(^^)
このネタよ通じろ!ありがとうございました!
うしごやよろしく!
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