こんばんは、うしぞうです!
今回は2000年8月26日発売のプレイステーション専用ソフト、『ドラゴンクエストⅦ エデンの戦士たち』を紹介していきます♪
【今日は何の日?】
— ファミ通.com (@famitsu) August 25, 2020
20年前の2000年(平成12年)8月26日は『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』発売20周年!
PSで発売された大ボリューム作品で、“石版”を集めて世界を広げていく独自の遊びも話題に
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2020年で発売から20周年となるドラクエ7は、2013年に3DSでリメイク版が発売され、さらに2015年にはそのリメイクから移植されたスマホ版もリリースされました!
この記事は
- ドラクエ7とは?ストーリーやゲーム概要を振り返りたい!
- ドラクエ7って人気ないの?鬱ゲーと評される内容を知りたい!
- ドラクエシリーズでも異端?ファンが語るドラクエ7の魅力を知りたい!
ちなみに私はドラクエシリーズの中で一番好きな作品を聞かれたら間違いなく『7』と答えますが…
まぁなかなか気の合うドラクエファン出会わないことww
- 『ドラゴンクエストⅦ エデンの戦士たち』ストーリー
- ドラクエシリーズでも異端?ドラクエ7のゲーム概要
- ドラクエ7あるある?有名な3大マイナスポイント
- 悪評から考えるドラクエ7の魅力!評価が割れる基準とは?
- まとめ:そろそろキーファ許してやろうぜ?【ドラクエ7 エデンの戦士たち】の魅力を存分に振り返ってみた!
『ドラゴンクエストⅦ エデンの戦士たち』ストーリー
世界にたった1つだけ存在する島、『エスタード島』。そこには小さな漁村と1つの城があり、人々は平和かつ幸せに暮らしていた。
しかし、エスタード城の王子であるキーファは刺激のある毎日を求めて冒険に憧れていた…
ある日、主人公と2人で島内でも『禁断の地』と呼ばれる場所にある謎の神殿にて、その秘密を解き明かそうと様々な方法を試すことに。
そして幼馴染の少女、マリベルも加えた3人は、偶然見つけた謎の石板のかけらを神殿内の台座へと収める。
突然光に包まれて気を失った3人が目を覚ますと、そこはエスタード島ではなく、地図のどこにも載っていない見知らぬ土地で、初めて見る『モンスター』に苦しめられている人々が生きる世界だった…
参考:ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち - Wikipedia
ドラクエシリーズでも異端?ドラクエ7のゲーム概要
現実世界でも歴史的節目となる2000年ちょうどに発売したドラクエ7は、その名の通りドラクエナンバリングシリーズの第7作目です!
ドラクエシリーズのナンバリングは、基本的にはそれぞれ独立したストーリーではありますが、実は7以前の作品は、物語の根幹ともいえる世界観に共通している部分が多く見られます。
1~3は勇者ロトシリーズで…
4~6は天空シリーズ!
ですがドラクエ7は、これまでのナンバリング作品との繋がりをほとんど持たない、全く新しい世界線の物語であったことも特徴です!
いうなればドラクエのナンバリングシリーズとしても、新しい風を吹き込んだ記念すべき作品で、1~6までの作品とは、良い意味でも悪い意味でも違った特徴があるので、ユーザーの間ではかなり評価の割れる作品であることは確かです。
ドラクエ7あるある?有名な3大マイナスポイント
出典:©SQUARE ENIX
さて魅力を紹介と言っておきながら、まずはドラクエ7に酷評が多くなるような悪い特徴についてまとめていきます。
有名なのはこの3つじゃないか?
ドラクエファンの間ではあまりに有名で、もはやネタとして通用してしまうものもあったりなかったり…(笑)
その1:ストーリーが長い、単調 、飽きる
よくドラクエ7の評価で引き合いに出される部分は、ゲームとしてもちろんそのストーリーなんですが、巷じゃ
なっげぇ。しかも無駄に。
なーんて声も。…まぁそれは…確かに…否めなかったり…?w
というのも、このゲームの基本的な物語進行は
- 石板のかけらを集めて1枚ずつ完成させ、魔王によって封印された過去の土地へと転移
- そこでのトラブルを解決=過去を改変してその土地が封印されること自体を阻止する
- 現代に戻り、復活した土地を再探索しながら石板のかけらを集め、また別の過去へ…(繰り返し)
といった流れです。要するに時代が違うだけの過去と現代で、同じ町やダンジョンを何度も探索し直さなければいけないということですね。
同じ場所の探索はかったるいよね。
あとなんかダンジョンの奥まで進んで攻略まであと少し!っていう段階で「やっぱあれがないと進めないから持ってきて!!」みたいなパシリ展開が多くてイラっとするのはあるあるです。え、マジ先に言って??
その2:悲しい、暗い、鬱ストーリーが多い
そして石板で転移した先での『過去のトラブル』というのも、なっかなかに辛辣でエグい内容が多いです。
- ウッドパルナのマチルダさん
- ダイアラックの石化雨
- レブレサックの神父様
あたりがドラクエ7でもよくネタにされるレベルの悲しく、暗い鬱ストーリーたちです。
未プレイの方に説明するなら、冒険に憧れて旅に出た主人公たちを最初に待ち受けるイベントが、人間同士見捨てられ、恨みを抱いた女性が魔物に魂を売る。そして裏切った村人を滅ぼそうとしてるので、魔物化したその女性を討伐する…みたいな。
しょっぱなから重くない??
好奇心旺盛でキラッキラの青少年たちの心を完全に折りにきてますよね。ストーリーが胸糞悪かったりやるせなかったり、人助けが嫌になるような展開すらも…(笑)
その3:キーファについて…
最後にゲームのビジュアルにも大々的に描かれているメインキャラクターの1人、エスタード王国の王子キーファ。
『マイナスポイント=キーファ』って完全に悪口みたいになってますけど違うんです、いや違くないか(?)
彼は主人公の親友であり悪友とも呼べる関係性。
ドラクエ7の物語が始まるきっかけにもなった、非常に重要な役割を持った人物です。
戦闘においても魔法は使えませんが、HPや攻撃力が高い戦士型で、序盤からパーティの火力としても壁としても必要不可欠な存在であります…
いいやつじゃん?
…
ネタバレ注意
…
が、ストーリー中盤にわりと身勝手な理由でパーティを離脱し、以降再加入どころか二度と会うことさえできなくなります。
多くのプレイヤーの方々が、「お前が冒険したいつって始めたのに抜けてんじゃねぇよ!!」と思ったこと、ステータスアップのアイテムをアタッカーの彼にふんだんに使ってしまい後悔したことはあまりに有名な逸話です。
種泥棒を吊るせーっ!!
このように、ドラクエ7が不人気な理由にはいくつか大きなものが存在します。他にも
- ディスクの入れ替えでフリーズが多かった
- ゲーム内に挿入されたアニメシーンが不気味で見れたもんじゃない
などなど多方面から叩かれ、ネタにされてしまう悲しい作品なんですよ…ドラクエ7は。
悪評から考えるドラクエ7の魅力!評価が割れる基準とは?
とはいえ散々ネタにされ、いじられるストーリーであるということは、決して平凡な物語などではなく、プレイヤーの印象に大きく残る作品でもあるということです。
(物は言いよう…)
不人気な理由はいろいろと振り返ってみましたが、ここからは私がドラクエ7を好きな理由と共に、この作品の魅力についてのまとめ、最後に評価が割れる基準についても少し考えてみます。
元ネタは聖書!壮大な冒険ストーリー!
まずドラクエ7のメインストーリーは、『太古の昔に神と魔王が戦った』というドラクエシリーズの中でも特にスケールの大きなお話が特徴です。
基本的にドラクエシリーズのストーリー進行は、今現在において魔王の手に脅かされている世界線で、主人公たちが冒険の旅をしながら敵を退けて世界を平和に導いていく…という流れです。
しかし、ドラクエ7のゲームスタート時(現代)の世界は、既にほとんどが魔王によって滅ぼされ、その魔王も神と相打ちになって休眠しているため『今現在(ゲームスタート時)』は全くの平和で、モンスターすら存在しないという異例なものです。
そして主人公たちは好奇心で世界の真実を開き、魔王に封印された世界を取り戻していく…
めちゃめちゃ壮大じゃない?
ちなみにサブタイトルの『エデン』とは、聖書における楽園のことです。
唯一、魔王の手に落ちなかった楽園(エスタード島)に住む主人公たちが、神に代わって世界を救う様は、歴代シリーズでも類を見ないほど大規模な冒険譚です!
いうなればドラクエ世界の神話そのものに匹敵する内容でもあるということ。
歴代シリーズのどの英雄譚よりも、文字通り『規格外』なストーリーなんです♪
ご都合主義ではない!描かれる人間の闇はとてもリアル…
確かにドラクエ7には悲しく暗い鬱ストーリーがとても多いです。でもそれは逆に言ってしまうと、敵を倒せばすべて解決するような単純な物語ではないということ。
正直、今までのドラクエシリーズは行く先々でトラブルの原因となっている魔物さえ倒せばそこでの物語は終了し、平和が戻ってくるというありきたりな展開も。
魔物が姫を攫ったならその魔物を倒せば解決、とかな。
そもそも『ドラゴンクエスト=魔物を攻略する冒険』とその名の通り王道のRPGだし、単純とは言ったものの、もちろん歴代シリーズには難解で感動的なストーリーもたくさんあります。
ただ、中でもドラクエ7は異色を放つ鬱ゲー!
なぜか?それは、ドラクエ7のストーリーは魔物が原因といえど、人間たちの『闇』の部分にスポットを当てている話ばかりだからです。
魔物が悪事をはたらいているのなら、それを討伐して終わらせれば人間たちに平和はやってき…ません!!
ドラクエ7の厄介なところは『魔物によって狂わされた人間同士のいざこざ』が根深く残ってしまうところです。俗にいう『後味が悪い』。
ドラクエ7の元が聖書であり、神話などにも関連していることからも考えると、人間の罪や欲望などをモチーフに描かれたなかなか救いようのないトンデモストーリーも多々あります。
(本当に魔物がすべて悪いんだろうか…?)
なーんて考えにも至りかねない、自らの倫理観を疑うような事件も多いんです。
嫉妬に狂った昼ドラ展開が見れるのもドラクエ7だけ!
人は誰かになれる。キャッチコピーから考えるキーファ像
ひとは、誰かになれる
こちらはドラクエ7のキャッチコピーです。もちろんゲーム上の転職システムにもろに言えることなの「まんまやん」とはなりがちですが…
個人的にはドラクエ7の作中で、一番この言葉通りの役割を果たしたのはキーファだと思っています。
ちなみにキーファが離脱した理由とは、石板の力で過去に行ったらそこで好きな女ができたからその時代に留まった…というものです。
もちろん王子としての責務を放棄して、半ば強引にパーティ離脱を果たしたキーファは超絶身勝手な自己中野郎だとは私も思います。
けど物語として考えるなら、別にそれを外野から文句言われる筋合いもないわけで。
いや親族とか親友クラスの主人公たちパーティメンバーは十分キレる資格はあると思うけどね??普通に王様とか妹とかは超かわいそうだし。
結果論ですが、キーファが過去に残った影響で歴史にも変化があり、救われた人々も大勢います。
『王子』に生まれたからって絶対に王子になって人生を縛られる必要はない…というような、型にはまらなくても可能性は無限大であるということをドラクエ7の製作チームは訴えたかったんですよね。
キーファは『必要な』離脱だったんだぞ。
まとめ:そろそろキーファ許してやろうぜ?【ドラクエ7 エデンの戦士たち】の魅力を存分に振り返ってみた!
ということでドラクエ7のまとめでしたが、この作品を本当に楽しむには…お子様は厳しいかもしれません。すみません年齢マウント取ってるわけじゃないです。というのも私見ですが
- 暗く悲しい鬱ストーリーは、冒険を楽しみたい子供には爽快感がない
- 『どうしようもなさ』に納得できず、意味が分からないこともある
- プレイヤーの主観だけで『ゲーム』をしているとキーファにはイラつくだけ
ぶっちゃけます。このゲーム楽しくはないです。マジで。
私は確かにドラクエ7が好きです。でもそれは
- 現実社会の比喩のような理不尽さや
- ほとんどの物語が円満に終わらない都合の悪さ
- 多くは語らない、話のその後は不鮮明な儚さ
これらがストーリー中にあまりに深く、リアルに表現されていて『想像することが面白い』から大好きなんです。
レブレサックの村人に真実を伝えたい…
でも伝えると神父様の願いを踏みにじることになるぞ?
プレイ済みの方にしか分からないマニアックな例ですが…現実では時に理不尽さを受け入れなければいけないところなんかにも身に覚えが…(笑)
ゲームシステム上ではキーファに不満があっても、物語として考えたら仕方のないことだと割り切ったり、年を重ねたからこそ彼に同調することも増えるんじゃないかなぁ…なんて思ってしまいます。
とにかく歴代シリーズでもストーリーの長さはダントツなので、忘れていたりうろ覚えな部分も多いかと思います。
ゲームとしての面白さは当然変わらないので、未プレイの方はもちろん既プレイの方も、もう一度やり直してみると見える世界が変わっているかも…しれませんのでおすすめです♪
ありがとうございました!