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こんばんは、猫派だけど犬も大好きうしぞうです!牛も好きです!
今回は2020年2月7日公開の映画『犬鳴村』の感想&考察記事です。
公開前から話題だった、都市伝説を元にしたジャパニーズホラーですね!
- 元ネタ『犬鳴峠』の都市伝説とは?
- ネタバレありの映画感想
- 思ったこと、気になったポイントの考察
ということでいってみよー!!
ということで犬鳴村でござんす~✨
— うしぞう🐮マイペース雑記ブロガー (@gyutyan1130) 2020年2月7日
コナンは録画してあるから😂
このクソ寒いのにホラーってのも良きかな😊 https://t.co/wpoIT9cn1Z pic.twitter.com/KS1gKI86mb
『犬鳴村』あらすじ
昔から霊が見えてしまう臨床心理士、森田奏の周囲で突如奇妙な出来事が起こり始める。
それらの共通点となるのは、日本最凶の心霊スポットと呼ばれる『犬鳴トンネル』だった。
奏は真相を突き止めるべく犬鳴トンネルへと向かうが、その先には身の毛もよだつ驚きの真相が待ち受けていた…
参考:犬鳴村 (映画) - Wikipedia
『犬鳴村』の見どころ、おすすめポイント!
映画『犬鳴村』の舞台、モデルとなっている犬鳴峠(いぬなきとうげ)は、福岡県宮若市と糟屋郡久山町との境を跨いで存在している場所です。
そして旧犬鳴トンネル近くに、日本国憲法が通用しないとされる恐ろしい集落『犬鳴村』があり、そこに立ち入ったものは生きては戻れない…という都市伝説が元ネタ。
- 日本の行政記録や地図から完全に抹消されている。
- 村の入り口に『この先日本国憲法は適用しません』という看板がある。
- 江戸時代以前より激しい差別を受けてきたため、村人は外部との交流を一切拒み、自給自足の生活をしている。
- 携帯電話は『圏外』となり、使用不能になる。また、近くのコンビニにある公衆電話は警察に通じない。
などなど、まさに信じるか信じないかはあなた次第な情報が目白押しの有名なスポットです。
映画としては、『都市伝説』というだけでも一つの物語として噂されている逸話をわざわざ映画化し、架空のストーリーにどう決着をつけるのか?が気になるポイントです!
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都市伝説の解釈としては最高!ネタバレあり感想&考察
この映画のジャンルはホラーなんですが、有名作品の『リング』や『呪怨』のようにシリーズものというわけではありません。
あくまで謎の多い不気味な都市伝説を、ホラーの一種として映画作品に落とし込んだようなイメージです。
なので真相が定かではない都市伝説の解釈としては上手くまとまっており、楽しむことができました♪
おすすめ度: | |
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ホラー度: | |
まぁでもツッコミ所も多かったし、個人的にはホラーなのに色々はっきり分かり過ぎちゃったところが少しマイナスポイントです。
もうちょっとうやむやでもよかった感はあります。所詮は都市伝説なんだし。
それではネタバレ全開の感想&考察です!ご注意を!!
映像&CG、カメラワークについて
ジャパニーズホラーにありがちな、画質が粗いホームビデオ風の映像は不気味さが際立って◎。そしてカメラワークのイヤらしいことなんのって…もちろん良い意味でです(笑)
登場人物を周回するように映像が展開されると、画面の見切れたところや不意に振り返った背景などで一々、「来るか?来るか!?」となって落ち着かないですよねww
でも肝心の幽霊さんがなぁ…団体さんの幽霊シーンはもろにCG使ってます!って感じにブレててあんまり怖くはありませんでした。
病院内の幽霊ラッシュとか、公衆電話水責め&周りから阿波踊り攻めは普通に笑いました。あと一仕事終えて帰ってく幽霊さんたちがかなりシュール(笑)
怖さ減少?ストーリーが親切設計
『色々はっきり分かり過ぎちゃった』と書きましたが、いくつか挙げるとストーリー中で
- 父が疎む血筋とは?→母方の犬鳴村の血筋
- 原因不明の溺死→ダムに沈められた村人の呪いだから
- 託された赤ちゃんは?→お婆ちゃんでした
みたいに、観ていて疑問に思ったことは全て着実に明かされるんですよね。
もちろん全部分かったほうがすっきりはします。
でも都市伝説が元ネタなうえに、『よく分からない怖さ』というのもありますから、全部が全部把握できてしまうとある種の虚無感が。例えば
- 血筋の話が出る前に父が死んでしまう
- 図書館で村の歴史を調べると、ダムに沈んだ史実を見つける
- 託された赤ちゃんがいつの間にか消えている
など、見ている側に『察せられる』ような展開があったらより楽しめたように思います。だって今の例三つともお爺ちゃんが正解教えてくれちゃうんだもの(笑)
人に聞いて答えが分かってしまうのはホラーというより推理もの。
演出での怖さがもっと欲しかったですね。
なぜトンネルが封鎖されていないのか?
ここからは少し考察です。
昼の犬鳴トンネルの捜索に家族や警察たちと向かったシーンでお父さんが
「なんでトンネルを完全に封鎖していないんだ!」
と。確かに…
なんであんな微妙に人が一人通り抜けられるだけのスペースは空いたままになっていたんだろう?
トンネルが封鎖された段階で犬鳴村内の村人は全滅しているだろうし、もちろん彼らが物理的にトンネルの封鎖を防ぐことはできないんですよね。
だからちょっと抽象的な話になるんですけど、村の呪いが俗世と隔離されることを拒んだ…みたいな?
実際曾祖父さんが奏をお墓の横でずっと待っていたことから、犬鳴村の血を絶やさないようにする村人の執念は凄まじいものですよね。
その執念が、犬鳴村が完全に歴史から葬られないようにするための必死の抵抗のようなもので、それが形として具現化した比喩=トンネルが少し空いているってことなんじゃないかな?
かなりのオカルト思想。
犬が西向きゃ尾は東♪犬が白けりゃ…
犬が西向きゃ尾は東~♪犬が白けりゃ・・・おも、しろい♪
さてどういう意味でしょう(笑)といってもそのまんまなんですよね。
要は『当たり前』ってことです。
『尾も白い』と『面白い』を、『当然であることを笑う』意味として皮肉めいて歌っているんじゃないかな?
つまり村を犠牲にダムを建設したってことは、事業を行った人たちの生活は豊かになって笑顔が絶えないことでしょう。
しかし村に蓋をされて歴史から葬られた村人たちからしたら、そんなのはたまったもんじゃありません。
世間体では自分たちに蓋をしたことを黙っておきながら、『当たり前』に生活している血筋の人間を皮肉の笑顔で呪っている歌に聞こえたのは私だけでしょうか?
最後に…本当に…俺たちの子…??
深く考えすぎ…?
終盤で曾祖父さんとマヤ(曾祖母)さんから託された赤ちゃん。
あの時気になったのが、曾祖父さんがやたらと「俺たちの子を頼む!」と強調していたところ。素直に受け取れば全く問題ありません。でもそのセリフが耳に残ってしまい…
ホントのホントは…ホントに噂通り人間と犬の子供だったり?
なんて思ってしまいました。だって村の凄惨な過去はよく分かったんですけど、赤ちゃん=お婆ちゃんが不思議な能力を持っていたことの説明にはなっていないんですよね。
人の死に目が分かったり、危険を察知したり、例えるならまさに動物のような鋭い感性…もしかしたら村人一丸の呪いが、犬信仰と交わって不思議な能力を授けたのかもしれません。
でもホントのホントのホントは曾祖父さんも、自分の子共ではないことを察していたからこそ、『俺たちの子』と強調したのかもしれません…ね?
まとめ:【ネタバレあり】映画【犬鳴村】感想&考察!都市伝説の解釈としては素晴らしい名作!
そして最終的には…やっぱり邦画のホラーは安心させといて結局解決してないような締め方が大好きですよねww後味が悪いといいますか。
病院の子供とお婆ちゃんの「あの人は怖くない」嘘やん。めっちゃ怖いやん。
都市伝説探究や心霊スポット探索もほどほどに、って感じです…
エンドロールのドローン映像はホラーらしからぬ演出が珍しく、主題歌もマッチしていました!迫力もあったので4DX上映などがあったら面白そうな作品でしたね♪
ありがとうございました!